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  平成22年12月提出 町政執行方針
  平成22年 3月提出 町政執行方針


町 政 執 行 方 針

(188KB)
町長 池 田 裕 二
(平成22年12月提出)

 私はこの度の町長選挙におきまして、無投票で再選され、引き続き、重責を担うこととなりました。このことは、この4年間に対する町民の皆様のご判断の結果と、謙虚に受け止め、改めて職責の重さを確認すると共に、皆様からいただきました、多くの示唆に富んだご提案やご指摘、又、温かいご支援に感謝申し上げ、この間の貴重な経験から学んだ教訓を糧として、町民が主役、主体の町づくりの更なる前進に向けて取り組む決意を新たにしています。
 平成22年第4回定例議会の開催に際し、今後の町政執行に対する基本的な考え方と所信について申し述べ、町民の皆様並びに議員各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 私たちは今3つの現実に直面しています。1つ目は温暖化が要因とされている気候変動が引き起こす地球規模での異常気象、2つ目は連日その動きに国全体が一喜一憂させられている為替相場や、そして昨年の新型インフルエンザ、昨夏の口蹄疫等の感染症騒動を始めとする、日々の暮らしの隅々まで影響を及ぼしているグローバル化、3つ目は世界的には人口増加が加速していますが、わが国においては、人口減少下での少子高齢化の進展であります。この現実に真摯に向き合い、その解決策を探していくことが、これからの町づくりに問われており、そして、新たな可能性と将来展望を切り開いていく鍵だとも思っています。
 又、私は社会の有り様として、一人一人みんな違うんだということをお互いが認め合い、お年寄りを尊敬し、子どもや障がいをもつ人など弱い人を大事にし、なにより、法律やルールを守り、きちんと税金を払った人が、安心して老後を迎えることのできる社会を目指すことが重要だとも考えています。

 本町には先人が切り拓き守り育ててきた3万の農地と6万の森林、1万haの湿原と3本の河川が流れており、釧路湿原の44.6%は標茶町です。そして、良質で豊富な摩周の伏流水と年間1,000ミリを超す雨が降り、冷涼な夏は、家畜飼養に最適の条件に恵まれています。四季折々の変化に富む豊かな自然は、多様な生態系を育み、未知の可能性も秘めています。このかけがえのない財産をしっかりと守り、少しでも魅力を加え、次の世代に手渡すことが、この時代に生きる私どもの、使命であり責務であろうと考えています。

 政権交代から1年余りが経過し、地方分権への流れが、ようやく本格化しそうな気配が感じられてきました。地方分権一括法の施行により、自治体の役割は、法律に基づき、自ら考え、自ら決定する自治事務・法定受託事務へと転換されており、財政の健全化と政策自治体への脱皮が急務であります。そして、行政は勿論のこと、主権者である住民や選良たる議会も、それぞれが果たすべき役割を認識し、自律した地域主権型社会を確立していくことが求められています。
 改めて申し上げるまでもなく、政策とは、問題解決の手段であり、社会が住民や企業の自由な活動によって成り立っていることを前提とし、市場メカニズムの働かない領域での矛盾や問題解決のために公共政策があります。
 一方、世の中には、誰が考えても、不必要な純粋なムダはほとんど存在しないことや、国の財政状況の劇的な好転がとても見込めないのも現実であり、地方が取り得る選択肢はより限定的に ならざるを得ないと想定しています。
 大切なのは、町民の命と財産を守り、より安全な、より便利な、より快適な暮らしの実現を最優先に、柔軟な発想で、限られた財源の中での選択と集中を行い、透明性と判り易さを持って、合意形成を図り、賢明な決断をしていくことだと思っています。

 町政執行の基本的な考え方につきましては、これまで取り組んでまいりました、行財政改革、子育て支援と教育、福祉・医療、生活・環境そして産業振興の5つの重点政策を中心に、各々の充実・前進を図ってまいりますが、具体的には、社会経済情勢の変動にも迅速に且つ的確に対応すべく留意しながら、現在ご審議いただいております第4期総合計画に基づく施策の展開を着実に実施してまいります。
 本町の基幹産業は酪農であり、農業であり、第1次産業であります。この第1次産業の発展が将来展望を描くためには不可欠であり、そのためには、生産者と消費者との信頼関係の上に、安定的な再生産体制を確立することが重要であろうと考えています。引き続き、商工業者との連携をより一層強め、地産地消や地元産品のブランド化、6次産業化を推進し、まず地元消費者の理解と支持が頂ける様取り組んでまいります。

 誰もが健康で安心して暮らすことのできる、住んで良かった、これからも住み続けたいと思える町を目指し、これまで育んできた、共に知恵を出し合い、共に汗を流し、共に支えあう、協働の町づくりの一層の前進を図りながら、これからも時代をしっかりと見据え、標茶町の発展と町民の皆様の思いを一つでも多く実現できるよう、微力ながら、誠心誠意努力いたす所存で ありますので、町民の皆様並びに議員各位の従前に変わらぬ、ご指導ご協力を切にお願い申し上げ、私の所信表明といたします。


町 政 執 行 方 針

(308KB)
町長 池 田 裕 二
(平成22年3月提出)

1.「人と自然が共生する環境の創造」をめざして 2.「だれもが健康で安心して暮らせる快適なまち」をめざして
3.「クリーンで元気な産業の創造」をめざして 4.「創造性豊かな標茶人を育むまち」をめざして
5.「共に創るまちづくり」をめざして おわりに
 平成22年第1回定例議会の開催にあたり、町政執行の基本的な方針並びに施策の概要について申し述べ、議員各位をはじめ、町民の皆さまのご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

はじめに
 本年度は、行政施行125周年、平成13年度からスタートしました第3期総合計画の最終年という本町にとって節目の年でありますし、私もまた、町民の皆様の温かいご支援のもと、標茶町長の重責を担わせていただき、4年目という節目を迎えております。
 この間、極めて厳しい地方財政状況の下、持続可能な財政の健全化をめざしながら、地域活性化対策、環境対策、安心安全対策・教育対策、少子高齢化対策、農林水産業対策、行政改革などの施策の展開を図り、「より安全な、より便利な、より快適な」まちづくりに全力で取り組んでまいりました。
 わが国は、長引く景気の低迷、少子高齢化、環境問題、雇用の低迷などの課題が山積する中、変化を求める世論の声により政権交代がなされ、制度、政策の変革が行われようとしています。
 しかしながら、これまでの考え方や手法の急激な変化には戸惑いもあり、また、地域主権の方針は掲げられておりますが、その全体像も、そこに至る行程も示されていないのが現状であります。
 また、本町の基幹産業酪農を取り巻く状況につきましても、生産コストの上昇等による経営への影響が顕著であり、安定的な再生産を確保する対策が求められております。
 このような変化や動きが本町の生産や暮らしに大きな影響をもたらすことが懸念されますが、混沌とした時代であればこそ、本町が長年かけて築き上げてまいりました「協働のまちづくり」の理念が発揮され、新たな可能性が見いだせるものであり、知恵や力を出し合う先頭に私も立ち、全力を尽くしていく決意であります。
 なお、行財政改革につきましては、平成21年度が第2期行政改革実施計画の終期でありますことから、現在実績を集約しておりますが、概ね計画に沿った形での終結と考えております。
 今後においても厳しい財政状況を認識し、徹底した歳出抑制、負担の適正化、事務事業の不断の見直しなどにより、財政の健全化、簡素で効率的な行政運営の推進を図るため、第3期標茶町行政改革大綱及び実施計画を策定し取り組んでまいります。

町政の特徴について
 本町の平成20年度ベースの財政状況については、経常収支比率は88.1%と引き続き高い状況となっておりますが、公債費比率は16.9%、起債制限比率は10.9%、町全体の公債費を対象とした実質公債費比率は16.2%、将来負担比率につきましても95.9%と、それぞれ前年を下回る数値となり、財政環境の改善が進んでおります。
 歳入における自主財源の比率は33.4%となっており、依然として国等への依存度が高く、制度、政策の変更など、 国等の動きを注視しなければならない状況にあります。
 自主財源の主軸であります町税は、長引く景気低迷の影響により厳しさを増しておりますが、納税者の皆様のご理解をいただきながら税収の確保に努めてまいります。
 また、税外諸収入金も含め、負担の公平性を保つべく滞納整理に努め、その収納対策に力を注いでまいります。
 このような状況下ではありますが、行政課題にきめ細かに取り組み、さらなる発展をめざしてまいります。
 平成22年度において取り組む主要な施策として・・・
 一点目は、子育て支援対策として、小学校休み期間中のふれんどタイム事業を開始します。
 二点目は、教育対策として、標茶小学校校舎、虹別中学校校舎の改築工事を実施し、耐震改修事業として、
         塘路小中学校及び磯分内小学校屋体の工事を実施し、塘路小中学校では太陽光発電を導入ます。
 三点目は、農業対策として、エゾシカ駆除対策事業の拡大、新規就農者支援対策の充実を図ります。
 四点目は、情報通信対策として、地上デジタル放送中継局整備及び無線LAN整備工事を実施します。
 五点目は、安心対策として、上水道釧路川横断配水管敷設替工事を実施します。
 六点目は、住民サービス向上対策として、戸籍の電算化を開始します。
 以下、施策の概要について標茶町第3期総合計画の施策の大綱に基づき申し述べたいと存じます。

1.「人と自然が共生する環境の創造」をめざして


 本町は、素晴らしい自然環境に恵まれ、安らぎと潤いのある暮らしや生産が営まれる自然と共生する町であり、引き続き環境と調和するまちづくりに取り組んでまいります。
 生活と生産から排出される廃棄物につきましては、ゼロ・エミッション思想を基に、地域のご理解とご協力をいただきながら、再資源化、減量化の取組を進めてまいります。
 不法投棄対策につきましては、「自然の番人宣言」に基づき、地域団体や企業とともに思想の普及と啓発を図る取組の輪を広げ、違法行為に対しては厳しい姿勢で対処してまいります。
 また、釧路保健所管内が「野生大麻撲滅重点地区」になったことから、地域会や関係団体と連携し、野生大麻撲滅の取組を進めてまいります。
 さらに、水資源として貴重な財産である「釧路川」、「別寒辺牛・ホマカイ川」、「西別川」の保全を図るため、各流域の広域連携を引き続き進めてまいります。
 次に、秩序ある土地利用につきましては、今日的情勢に見合った利用のあり方を引き続き検討していくとともに、住居表示事業につきましては、各地域からの実施要望を検討してまいります。
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2.「だれもが健康で安心して暮らせる快適なまち」をめざして


(その1)だれにでも優しい社会の実現

 社会環境が目まぐるしく変化する中、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせることが求められ、「一人の不幸も見逃さない」との基本理念を踏まえた、各種の福祉施策を展開してまいります。
 ノーマライゼーションの理念に基づき、公共施設の福祉環境整備に努めてまいりましたが、開発センター及び役場の多目的トイレをオストメイト対応型に改修いたしました。今後もグローバルデザインの導入に努めてまいります。
 介護保険事業につきましては、やすらぎ園やデイサービス利用者が、安心して生き生きと日常生活を送れるよう、利用者の尊厳を守り、利用者本位の質の高いサービス提供をめざしてまいります。
 また、やすらぎ園については外部改修、軽費老人ホームについては、外部改修と耐震改修工事を実施してまいります。

(その2)健康のまちづくり
 保健、医療につきましては、国民健康保険事業の適切な運営を図るとともに、各種医療給付事業の適切な執行に努めてまいります。
 また、特定健診等につきましては、従来の総合住民健診とあわせて実施してまいりますとともに、子宮頸がん及び乳がんの特定年齢層の無料検診を引き続き実施してまいります。
 疾病予防の観点から、健康まつり等健康づくりの施策を、保健推進員、運動指導者などの方々と連携して事業展開を図るとともに、引き続き健康づくり思想の普及、啓発を図ってまいります。
 町立病院の運営につきましては、「標茶町立病院改革プラン」に基づき、医療サービスの向上と信頼される病院づくりに努めてまいります。
 昨年10月からドクターヘリの運行が開始され、大きな成果を挙げています。今後とも運行調整委員会の一員として事業の円滑な推進に努め、地方に暮らす私たちの安心感の確保を図ってまいります。
 次に、雇用の促進、勤労者福祉については、引き続き公共事業の発注や緊急雇用創出事業等の積極的な活用、長年にわたり季節労働者対策として実施しております冬期雇用対策事業の春先も含めた実施を行い、働く場の確保を行ってまいりますとともに、通年雇用促進協議会の事業内容の充実に意を配してまいります。
 さらに、本町をPRする中での企業誘致など、雇用環境の改善につなげてまいります。

(その3)快適に暮らせるまちづくり
 都市計画につきましては、「都市計画マスタープラン」を基本に、快適で安全な生活を送ることができる都市づくりをめざしてまいります。
 都市公園では、「平和公園」が新たに開設されましたが、遊具をはじめとする公園施設のより安全で良好な維持管理に努めてまいりますとともに、今後も子育て環境の向上や高齢化社会における健康増進に寄与できる公園をめざしてまいります。
 住宅の整備につきましては、麻生団地に2棟8戸の建設工事を実施してまいります。今後も「公営住宅ストック総合活用計画」に基づきながら、需要動向に即した適正な住宅供給を計画的に進めてまいります。
 建築行政につきましては、確認審査処理の迅速化に努めるとともに、住宅耐震化や建築に関する相談に積極的に対応してまいります。
 次に、上水道事業につきましては、水源変更事業による第2ポンプ場の建設を行うとともに、風雲橋の変位による釧路川横断配水管敷設替工事を実施してまいります。
 下水道事業につきましては、標茶終末処理場汚泥濃縮設備の更新を行い、適正な維持管理に努めてまいります。
 また、磯分内地区につきましては、特定環境保全公共下水道事業による管渠の敷設工事に着手してまいります。

(その4)広がりのあるまちづくり
 主要幹線であります国道、道々につきましては、地域要望を踏まえ引き続き整備要請を行ってまいりますとともに、国道272号の地域高規格道路「阿歴内地区」の早期完成を要請してまいります。
 町道の整備につきましては、地域との協議による効果的で経済的な施工に努め、磯分内地区では下水道整備と連携した効率的な改修や修繕に着手してまいります。
 また、歩道修繕につきましては、平成21年度に引き続き重点的に実施してまいります。
 なお、道路や河川の維持管理、災害時の対応や除雪体制につきましては、民間との任務分担を進めながら、快適でより安全な生活が送れるよう交通網の確保に努めてまいります。
 さらに、橋梁の「長寿命化修繕計画」策定に向け、今年度から既存橋梁の点検作業に着手してまいります。
 本町の公共交通機関である町有バスにつきましては、今後におきましても地域住民の足として、沿線地域会と連携を図りながら運行に努めてまいります。
 JR釧網本線につきましては、引き続き「湿原ノロッコ号」や「SL冬の湿原号」の観光面での利活用促進や「釧網本線利活用推進協議会」の活動による存在意義の向上を図り、路線の維持に努めるとともに、ダイヤ改正にあわせ、通勤、通学生の利便性向上を強く要請してまいります。
 情報通信基盤の整備につきましては、情報格差の是正を図るため、広域無線LAN整備工事を実施してまいりますとともに、地上デジタル放送難視聴解消に向け、中継局の整備を実施してまいります。

(その5)安全・安心な暮らし
 安全で安心して暮らせるまちづくりには、防災・消防機能の整備とあわせ、住民自らが防災意識を高めることが重要であります。
 防災訓練は、平成18年度から継続して「総合防災訓練」として実施しておりますが、本年度につきましても、大規模な地震災害等を想定した防災訓練の実施を計画してまいります。
 また、大規模地震などの緊急事態に備え、発生前の速報として、各地区に設置しております消防屋外スピーカーを利用して地域の方々に緊急情報をお知らせする 「全国瞬時警報システム」の供用を開始してまいります。
 さらに、「標茶町耐震改修促進計画」に基づき、虹別中学校校舎の改築、塘路小中学校校舎と屋体、磯分内小学校屋体及び軽費老人ホームの耐震改修工事を実施し、個人住宅の耐震改修費の助成を行うなど、災害に強いまちづくりを推進してまいります。
 交通事故のない安全で住みやすい町をめざしていくためには、運転者と歩行者が相互に交通ルールを守ることが第一であります。
 本町では、本年2月9日に交通事故死者数ゼロ「800日」を達成しておりますが、今後とも関係機関・学校・地域・職域の皆様と連携しあい、交通安全思想の普及啓蒙を図りながら、交通安全設備の整備、拡充に努めてまいります。
 次に、消費者を取り巻く社会環境は、若年層への架空請求、高齢者などを狙った訪問販売、とりわけ振り込め詐欺については、残念ながら昨年本町でも発生し、手口が巧妙化にあることから、今後とも「消費者被害防止等生活安全ネットワーク」を活用した、きめ細かな情報提供により被害の未然防止に努めてまいりますとともに、管内市町村との協同による消費生活相談体制の充実を図ってまいります。
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3.「クリーンで元気な産業の創造」をめざして


 基幹産業である酪農の経営は、乳価の改定によりそれまでの逼迫感が薄らいだのも束の間、輸入飼料の高止まりやチーズ向け乳価の値下げ、加えて冷湿害による自給飼料の不足感など不安定な状況が続き、生乳生産量は、過去の生産調整時の乳牛淘汰等の影響もあり、対前年比98.6%にとどまりました。
 本町酪農業の使命は、これまでも、これからも、消費者の信頼に応え、安全で良質な食料を安定的に供給することであり、生産者団体と連携を密にしながら、必要な対策を進めてまいります。
 加えて、生産と地域コミュニティを持続させるためには、これ以上農家戸数を減らさないことも重要であり、本年3月末に期限を迎えます新規就農者誘致制度を内容拡充のうえ再スタートさせます。
 また、大幅な見直しが行なわれた農業基盤整備事業については、継続的に実施していくことが良質な自給飼料の安定的確保のために必要であることの主張を続け、今後の施策の充実を求めてまいります。
 さらに、エゾシカによる飼料作物の食害は拡大を続けており、鳥獣被害対策実施隊を設置し、駆除圧を高め被害の軽減を図ってまいります。
 中山間地域等直接支払制度については、第3期対策が実施されることが決まりましたが、より効果的な事業展開を期待し、引き続き支援を行ってまいります。
 政権交代による政策転換によって本町農業を取り巻く状況も大きく変わろうとしていますが、消費者との信頼関係の構築に努め、地域特性を生かした国際化にも対応できる足腰の強い酪農・畜産経営の確立をめざすとともに、農業の持つ多面的機能の発揮や、家畜ふん尿の適正処理、利活用による環境保全型畜産への転換を図ってまいります。
 標茶町育成牧場につきましては、継続中の草地整備事業に加え家畜ふん尿の資源化を基軸とした良質な粗飼料生産基盤の確立にも努めながら、哺育から育成まで質の高いサービス提供に努め、基幹産業を支援してまいります。
 次に、林業をとりまく状況は、一昨年の世界的な経済危機以降、木材取引も全般的には引き続き低調のままで、除間伐等の保育事業の遅延が懸念され、将来的な森林の荒廃が危惧されています。
 しかしながら、森林整備は長期的な展望をもった取組が求められ、国も木材自給率の目標を設定いたしましたが、本町においても、地球温暖化抑止策としての今日的な重要性も考慮し、「水土保全林」と「資源循環利用林」それぞれに応じた望ましい姿をめざす育成複層林施業の拡大や、人工林の保育、保護事業等を制度活用しながら着実に実施するとともに、林道等の維持整備や治山につきましても、適切な事業導入を検討してまいります。
 「森林整備地域活動支援交付金」制度につきましては、適切な森林保全を促進するため引き続き支援を行ってまいります。
 漁業の振興につきましては、塘路湖、シラルトロ沼の環境保全に努めるとともに、漁獲の主力でありますワカサギ資源増殖事業を引き続き支援してまいります。
 次に、魅力ある商業の育成でありますが、町商工会と密接な連携を図りつつ、魅力ある商店街づくりや消費拡大につながる取組を支援し、新たな起業をめざす方に対し、GoGoチャレンジショップ事業での支援を行ってまいります。
 また、経営資金の需要に対しましては、商工会や金融機関の意見も伺いつつ、中小企業振興融資事業の貸付枠の拡大や、経営環境再生資金の活用など、積極的な支援を図ってまいります。
 さらに、地域内循環率の向上を図る町内お買い物券の利用促進や町広報紙への低廉な有料広告掲載等により、事業活動の支援を引き続き行ってまいります。
 魅力ある観光の推進につきましては、国の経済成長戦略の柱ともなっておりますが、本町のもつ自然環境や産業遺産、観光施設などを生かし、町観光協会をはじめ、釧路圏域、釧網本線利活用推進協議会などとの連携を強化し、PR活動や体験・滞在型観光の需要発掘とその対応に努めてまいります。
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4.「創造性豊かな標茶人を育むまち」をめざして


(その1)子どもが健やかに育つ環境づくり
 子育て支援につきましては、地域社会全体の体制として、家庭・学校・保育所・関係団体と密に連携を図り取組を進めてまいります。
 児童福祉の中核であります保育所につきましては、引き続き適正、かつ効率的な運営を進めてまいります。
 また、本年は保育料の改定の年でありますが、国の徴収基準を参考に、所得階層区分を細分化し、実質的な保育料軽減を図り子育て支援を実施してまいります。
 さらに、身近な子育て相談や母親同士の交流の場でもある親子サロンなど、子育て支援センターを中心として育児支援を展開してまいります。
 一方、放課後児童健全育成事業につきましては、引き続き学童保育所の主体性を尊重しながら、運営の充実を図ってまいりますとともに、障がいをもつ就学児童の小学校休み期間中に対応した日中預かり事業として、「ふれんどタイム事業」を開始いたします。

(その2)豊かな人材のまちづくり
 町民の皆様の「まちづくり」へのより積極的な参加を促し、意欲の高まりを支援していくために、学習・交流の機会を確保すべく、地域文化振興基金の活用や各種事業の展開を推進してまいります。
 個人学習の拠点である図書館につきましては、読書ニーズに迅速に応えられるよう、蔵書管理の電算化作業を進めてまいります。
 企業誘致の推進につきましては、本町の魅力や可能性をPRするとともに、必要とされる情報を迅速に提供してまいります。
 また、移住の促進につきましても、本町の存在を広く知っていただく体制の強化と、問い合わせ等に対するきめ細かな対応に努めてまいります。
 さらに、合宿の誘致につきましては、本町の風物詩として活気を与え、なおかつ、児童・生徒の技術向上、地域経済に対しても好影響を与えており、誘致委員や関係団体と連携し積極的に進めてまいります。
 標茶高等学校につきましては、農業後継者の育成をはじめ、本町の次代を担う若者を多く輩出し、また、地元特産品の開発、地域福祉活動等にも積極的な取組を行っており、本町にとってなくてはならない貴重な財産であります。教育振興会を通じた支援を引き続き行うとともに、生徒確保の一環として施設環境や通学環境の向上を関係機関に働きかけてまいります。
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5.「共に創るまちづくり」をめざして


 本年度は「第3期総合計画」の最終年次であり、次期総合計画を取りまとめる年であります。これまでも多くの方々から貴重なご意見をいただき、夢や希望を伺っておりますが、さらに取組の深化も図り、皆様の思いをどうすれば実現できるのか、英知を結集し、時代を見据えた現実的な計画を作り上げてまいりたいと存じます。
 長い年月にわたり築き上げてまいりました「協働のまちづくり」の理念はわが町の誇りであり、それを支える町内会・地域会や各団体の活発な活動は、今日的な情勢において不可欠な要素となっております。
 この体制がさらに強化され、確実に受け継がれるよう、各々の主体性を尊重しながら必要とされる協力と支援を行ってまいります。
 また、農協・商工会をはじめ、町内各団体との連携を保ち、標茶ブランドの創造やイベントなどの開催に対する町民の期待や希望に応えることができるよう努めて まいります。
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おわりに

 以上、平成22年度の町政執行に臨む方針の一端を述べさせていただきました。私たちの暮らしを取り巻く社会経済状況は、一筋の光が感じられるようになってきましたが、依然として先の見えない時代が続いています。
 こんな時代であればこそ、しっかりと足元を見つめ、自分の足で、自分の歩幅で歩き出すことが大事だと思います。
 先人が築き上げてきたわが町標茶を、次の世代に少しでもより魅力的なふるさととして手渡すため、そして「住んでよかった、これからも住み続けたい」と思える町をめざして、全力で取り組んでまいります。
 町民の皆様並びに町議会、各団体のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、町政執行方針といたします。
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