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私はこの度の町長選挙におきまして、無投票で再選され、引き続き、重責を担うこととなりました。このことは、この4年間に対する町民の皆様のご判断の結果と、謙虚に受け止め、改めて職責の重さを確認すると共に、皆様からいただきました、多くの示唆に富んだご提案やご指摘、又、温かいご支援に感謝申し上げ、この間の貴重な経験から学んだ教訓を糧として、町民が主役、主体の町づくりの更なる前進に向けて取り組む決意を新たにしています。
平成22年第4回定例議会の開催に際し、今後の町政執行に対する基本的な考え方と所信について申し述べ、町民の皆様並びに議員各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
私たちは今3つの現実に直面しています。1つ目は温暖化が要因とされている気候変動が引き起こす地球規模での異常気象、2つ目は連日その動きに国全体が一喜一憂させられている為替相場や、そして昨年の新型インフルエンザ、昨夏の口蹄疫等の感染症騒動を始めとする、日々の暮らしの隅々まで影響を及ぼしているグローバル化、3つ目は世界的には人口増加が加速していますが、わが国においては、人口減少下での少子高齢化の進展であります。この現実に真摯に向き合い、その解決策を探していくことが、これからの町づくりに問われており、そして、新たな可能性と将来展望を切り開いていく鍵だとも思っています。
又、私は社会の有り様として、一人一人みんな違うんだということをお互いが認め合い、お年寄りを尊敬し、子どもや障がいをもつ人など弱い人を大事にし、なにより、法律やルールを守り、きちんと税金を払った人が、安心して老後を迎えることのできる社会を目指すことが重要だとも考えています。
本町には先人が切り拓き守り育ててきた3万の農地と6万の森林、1万haの湿原と3本の河川が流れており、釧路湿原の44.6%は標茶町です。そして、良質で豊富な摩周の伏流水と年間1,000ミリを超す雨が降り、冷涼な夏は、家畜飼養に最適の条件に恵まれています。四季折々の変化に富む豊かな自然は、多様な生態系を育み、未知の可能性も秘めています。このかけがえのない財産をしっかりと守り、少しでも魅力を加え、次の世代に手渡すことが、この時代に生きる私どもの、使命であり責務であろうと考えています。
政権交代から1年余りが経過し、地方分権への流れが、ようやく本格化しそうな気配が感じられてきました。地方分権一括法の施行により、自治体の役割は、法律に基づき、自ら考え、自ら決定する自治事務・法定受託事務へと転換されており、財政の健全化と政策自治体への脱皮が急務であります。そして、行政は勿論のこと、主権者である住民や選良たる議会も、それぞれが果たすべき役割を認識し、自律した地域主権型社会を確立していくことが求められています。
改めて申し上げるまでもなく、政策とは、問題解決の手段であり、社会が住民や企業の自由な活動によって成り立っていることを前提とし、市場メカニズムの働かない領域での矛盾や問題解決のために公共政策があります。
一方、世の中には、誰が考えても、不必要な純粋なムダはほとんど存在しないことや、国の財政状況の劇的な好転がとても見込めないのも現実であり、地方が取り得る選択肢はより限定的に
ならざるを得ないと想定しています。
大切なのは、町民の命と財産を守り、より安全な、より便利な、より快適な暮らしの実現を最優先に、柔軟な発想で、限られた財源の中での選択と集中を行い、透明性と判り易さを持って、合意形成を図り、賢明な決断をしていくことだと思っています。
町政執行の基本的な考え方につきましては、これまで取り組んでまいりました、行財政改革、子育て支援と教育、福祉・医療、生活・環境そして産業振興の5つの重点政策を中心に、各々の充実・前進を図ってまいりますが、具体的には、社会経済情勢の変動にも迅速に且つ的確に対応すべく留意しながら、現在ご審議いただいております第4期総合計画に基づく施策の展開を着実に実施してまいります。
本町の基幹産業は酪農であり、農業であり、第1次産業であります。この第1次産業の発展が将来展望を描くためには不可欠であり、そのためには、生産者と消費者との信頼関係の上に、安定的な再生産体制を確立することが重要であろうと考えています。引き続き、商工業者との連携をより一層強め、地産地消や地元産品のブランド化、6次産業化を推進し、まず地元消費者の理解と支持が頂ける様取り組んでまいります。
誰もが健康で安心して暮らすことのできる、住んで良かった、これからも住み続けたいと思える町を目指し、これまで育んできた、共に知恵を出し合い、共に汗を流し、共に支えあう、協働の町づくりの一層の前進を図りながら、これからも時代をしっかりと見据え、標茶町の発展と町民の皆様の思いを一つでも多く実現できるよう、微力ながら、誠心誠意努力いたす所存で ありますので、町民の皆様並びに議員各位の従前に変わらぬ、ご指導ご協力を切にお願い申し上げ、私の所信表明といたします。
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